タイムやラップ分析

京王杯2歳ステークス2026タイムやラップ分析|過去10回の展開傾向と有利な脚質


2026年の京王杯2歳ステークスは、11月7日に東京芝1400mで行われます。
過去10回の勝ち時計と1ハロン(200m)ごとのラップを比較すると、ゆったり流れて直線で速くなった年もあれば、序盤からスピードが落ちなかった年もありました。
4コーナーの位置取りや人気薄の好走例も合わせて見ながら、どのような競馬が合うレースなのかを考えていきます。

1. 京王杯2歳ステークスの過去10回のタイム分析

集計したのは2016~2025年の東京芝1400mで行われた10回です。
勝ち時計の平均は1分21秒6で、最も速かったのは2023年の1分20秒6、最も遅かったのは2018年の1分24秒7でした。

年・馬場 勝ち馬 勝ち時計
2016年
(良)
モンドキャンノ 1:21.9
2017年
(良)
タワーオブロンドン 1:21.9
2018年
(良)
ファンタジスト 1:24.7
2019年
(良)
タイセイビジョン 1:20.8
2020年
(良)
モントライゼ 1:21.8
2021年
(良)
キングエルメス 1:21.3
2022年
(良)
オオバンブルマイ 1:20.9
2023年
(良)
コラソンビート 1:20.6
2024年
(稍重)
パンジャタワー 1:21.2
2025年
(良)
ダイヤモンドノット 1:20.9

2018年は前半3ハロンが38秒0で、4ハロン目(600~800m)も13秒2と大きく緩みました。
ところが残り600mからは11秒7→10秒8→11秒0。
勝ち時計は遅くても、終盤には鋭い加速を求められる流れでした。

一方、2023年は前半3Fが34秒2で、過去10回の中では最も速い入りでした。
2018年を除く9回の平均勝ち時計は1分21秒3なので、全体平均だけで判断せず、年ごとの流れも見ておきたいところです。

2. 過去10回の前半・後半タイムとペース比較

前半3Fの平均は35秒3、後半3Fは34秒2です。
前半より後半が速い年が多く、直線に向けて脚を使う形が中心でした。
ただし、2023年のように前半の方が速かった例もあります。

ペースは「前半3ハロン-後半3ハロン」で分類しました。
差が+0.5秒以上ならスロー、-0.5秒以下ならハイ、その間はミドルとしています。
前半と後半の各600mを比べた分類で、真ん中の4ハロン目(600~800m)は含めていません。
絶対的な速さではなく、前後のラップ配分を見るための基準です。

年 前半3F 後半3F 前半-後半
/ペース
2016 35.7 34.2 +1.5秒
スロー
2017 36.0 33.8 +2.2秒
スロー
2018 38.0 33.5 +4.5秒
スロー
2019 34.9 34.1 +0.8秒
スロー
2020 34.7 34.7 +0.0秒
ミドル
2021 35.1 34.1 +1.0秒
スロー
2022 34.6 34.5 +0.1秒
ミドル
2023 34.2 34.9 -0.7秒
ハイ
2024 34.9 34.9 +0.0秒
ミドル
2025 35.2 33.7 +1.5秒
スロー

この基準ではスローが6回、ミドルが3回、ハイが1回となりました。
とくに2018年は前後半で4秒5もの差があり、後半の加速が際立っています。
対して2023年は前半34秒2、後半34秒9と前傾のラップです。

前半4ハロンの平均は47秒4、後半4ハロンは46秒3でした。
東京芝1400mでは、どちらの時計にも4ハロン目(600~800m)が含まれます。
そのため、2つを足してもレース全体の時計にはなりません。

3. 京王杯2歳ステークスの年度別ラップタイム

各年のラップを1ハロン(200m)ごとに、スタートからの順番で並べました。
東京芝1400mは全7ハロンです。
表では1~4ハロン目と5~7ハロン目に分け、最後の3ハロンの変化も追いやすくしています。

年・馬場
勝ち時計
1~4ハロン目
0~800m
5~7ハロン目
800~1400m
2016年(良)
1:21.9
12.4・11.4
11.9・12.0
11.3・11.2
11.7
2017年(良)
1:21.9
12.6・11.4
12.0・12.1
11.2・11.1
11.5
2018年(良)
1:24.7
12.9・12.2
12.9・13.2
11.7・10.8
11.0
2019年(良)
1:20.8
12.4・11.1
11.4・11.8
11.3・11.3
11.5
2020年(良)
1:21.8
12.1・10.6
12.0・12.4
11.4・11.3
12.0
2021年(良)
1:21.3
12.5・10.9
11.7・12.1
11.0・11.3
11.8
2022年(良)
1:20.9
12.2・10.8
11.6・11.8
11.2・11.5
11.8
2023年(良)
1:20.6
12.3・10.6
11.3・11.5
11.6・11.8
11.5
2024年(稍重)
1:21.2
12.5・11.2
11.2・11.4
11.5・11.6
11.8
2025年(良)
1:20.9
12.7・11.0
11.5・12.0
11.4・11.0
11.3

2017年は4ハロン目が12秒1で、残り600mから11秒2→11秒1とラップが速くなっています。
直線に向かうところで加速する競馬となり、タワーオブロンドンは4角7番手から差し切りました。

2025年も4ハロン目で12秒0に緩んだ後、6ハロン目には11秒0まで速くなり、最後の1ハロンは11秒3でした。
一方、2023年は序盤から速い流れです。
同じコースでも、どこで脚を使うかは年によって違います。

4. 過去10回の200m平均ラップを分析

4.1. 馬場状態別の平均タイム

過去10回の馬場状態は良馬場が9回、稍重が1回でした。
重・不良の開催はなく、道悪については2024年の稍重1回だけでの比較になります。

馬場 回数 平均勝ち時計 前半3F 後半3F
良 9 1:21.6 35.4 34.2
稍重 1 1:21.2 34.9 34.9
全体 10 1:21.6 35.3 34.2

良馬場の平均勝ち時計は1分21秒6、稍重だった2024年は1分21秒2でした。
ただし2024年は道悪の1例にすぎず、この数字だけで良馬場より稍重の方が速いとは考えられません。

4.2. 馬場状態別・全体の200m平均ラップ

同じハロンにあたる200mラップを集計し、良馬場9回、稍重1回、全体10回を並べました。
稍重は2024年の1回だけなので、その欄は複数年の平均ではなく実際のラップです。

ハロン 良(9回) 稍重(1回) 全体(10回)
1F
(0~200m)
12.5 12.5 12.5
2F
(200~400m)
11.1 11.2 11.1
3F
(400~600m)
11.8 11.2 11.8
4F
(600~800m)
12.1 11.4 12.0
5F
(800~1000m)
11.3 11.5 11.4
6F
(1000~1200m)
11.3 11.6 11.3
7F
(1200~1400m)
11.6 11.8 11.6

全体平均では4ハロン目が12秒0ですが、5ハロン目は11秒4、6ハロン目は11秒3と速くなっています。
最後の1ハロンは11秒6。
残り600mからペースを上げ、その速さを直線でも保てるかがポイントです。

4.3. 良馬場のラップの特徴

良馬場9回の平均は1ハロン目が12秒5、2ハロン目が11秒1です。
4ハロン目では12秒1まで緩み、残り600mからは再び11秒台前半へ。
少し息を入れてから直線に向かう流れが見えてきます。

2018年は4ハロン目が13秒2まで緩んだ一方、6ハロン目では10秒8を記録しました。
対照的に2023年は前半3ハロンを34秒2で通過し、残り600mは11秒6→11秒8→11秒5。
終盤に急加速するのではなく、速い流れに対応する競馬でした。
同じ良馬場でも、平均値だけではこれほど違う展開をひとまとめにしてしまいます。

4.4. 道悪のラップの特徴

道悪に該当するのは稍重の2024年だけです。
7ハロンのラップは12秒5→11秒2→11秒2→11秒4→11秒5→11秒6→11秒8。
後半に大きく加速する場面はなく、なだらかな推移でした。

この年はパンジャタワーが4角7番手から差し切り、2着マイネルチケットは4角4番手、3着ヤンキーバローズは4角10番手でした。
前の馬だけが残ったわけではありませんが、1回分の結果から道悪全般の有利な脚質を決めることはできません。

4.5. 全体平均から見える勝負どころ

4ハロン目から5ハロン目にかけてラップが速くなったのは、過去10回のうち8回です。
全体平均でも残り600mから11秒4→11秒3と速くなるので、そこから動いて最後まで伸び続けられるかに注目しています。

東京芝1400mは直線が525.9mと長く、途中に上り坂があります。
前半に力を使い切らず、坂を越えてからも伸びる形が合うか、近走の走りから確認したいですね。

5. 勝ち馬の4コーナー位置と穴馬の特徴

勝ち馬10頭の4角位置を見ると、すべて8番手以内で、11番手以下からの勝利はありませんでした。
4角1~3番手が4頭、4~6番手が3頭、7~10番手が3頭という内訳です。

年 勝ち馬 4角 脚質
2016 モンドキャンノ 8番手 中団
2017 タワーオブロンドン 7番手 中団
2018 ファンタジスト 3番手 先行
2019 タイセイビジョン 6番手 中団
2020 モントライゼ 2番手 先行
2021 キングエルメス 2番手 先行
2022 オオバンブルマイ 4番手 先行
2023 コラソンビート 6番手 中団
2024 パンジャタワー 7番手 中団
2025 ダイヤモンドノット 2番手 先行

脚質別では先行馬が5勝、中団からの差し馬が5勝で、逃げ切りと後方一気の勝利はありません。
出走した全134頭の集計では、先行馬35頭の複勝率が42.9%、中団55頭が20.0%、逃げ10頭が20.0%、後方34頭が5.9%でした。

脚質 着別度数 出走数 複勝率
逃げ 0-2-0-8 10 20.0%
先行 5-4-6-20 35 42.9%
中団 5-3-3-44 55 20.0%
後方 0-1-1-32 34 5.9%

2・3着まで含めた30頭では、4角1~3番手が15頭とちょうど半数です。
一方で4角7番手以降からも10頭が馬券圏内に入り、前にいなければ届かないレースではありません。

5.1. 6番人気以下の好走馬の4角位置

年 好走馬(人気) 着順/4角 ペース
2018 カルリーノ
(6番人気)
3着
3番手
スロー
2020 ロードマックス
(9番人気)
2着
11番手
ミドル
2021 キングエルメス
(8番人気)
1着
2番手
スロー
2022 オオバンブルマイ
(10番人気)
1着
4番手
ミドル
2022 フロムダスク
(11番人気)
2着
1番手
ミドル
2023 ロジリオン
(8番人気)
2着
8番手
ハイ
2023 オーキッドロマンス
(9番人気)
3着
2番手
ハイ
2024 パンジャタワー
(8番人気)
1着
7番手
ミドル
2025 フクチャンショウ
(8番人気)
2着
10番手
スロー
2025 トワニ
(12番人気)
3着
14番手
スロー

6番人気以下で3着以内に入った馬は10頭です。
2021年のキングエルメスは8番人気で4角2番手、2022年のオオバンブルマイは10番人気で4角4番手から勝っています。
前につけられる人気薄は、見逃せない存在です。

2025年は8番人気のフクチャンショウが4角10番手から2着、12番人気のトワニが4角14番手から3着に入りました。
人気薄の好走は前残りだけではなく、直線で脚を伸ばすタイプにもチャンスがあります。

6. 京王杯2歳ステークス2026の予想に生かすラップ適性

過去の結果からは、まず4角までに極端に後ろへ置かれず、直線でも脚を使える馬を評価したいと考えています。
先行馬の複勝率は高いものの、勝ち馬には中団から差した馬も同じく5頭いるため、単純な前残り予想にはしたくありません。

  • 前半35秒台でも折り合い、残り600mからの加速に対応できるタイプ
  • 4角3~8番手前後から、東京の長い直線で脚を使えるタイプ
  • 前半34秒台の速い入りでも末脚を失いにくいタイプ
  • 後方一気に頼り切らず、展開に合わせて位置を取れるタイプ

近走の1400m戦だけでなく、1200mや1600mでどの位置から伸びたかも材料にしたいところです。
今回のCSVは過去10回の結果に限られるため、2026年の個別出走馬の適性や具体的な馬名は、出走馬・戦歴データを確認してから判断します。

7. 京王杯2歳ステークスのペース別傾向

過去10回の前半3Fと後半3Fの差を基準に、後半が0.5秒以上速い場合をスローペース、差が0.4秒以内をミドルペース、前半が0.5秒以上速い場合をハイペースとして分類しました。
各ペースの前後半3F平均と、3着以内に入った馬の4コーナー通過順位を比較します。
ここでのペース区分は前後半の比較によるもので、前半3Fの絶対的な速さだけで判定したものではありません。

スローペースの傾向

スローペース

前半3F平均:35.8秒
後半3F平均:33.9秒
4コーナー4番手以内:11頭/18頭(61.1%)
4コーナー8番手以内:16頭/18頭(88.9%)

該当は2016~2019年、2021年、2025年の6回です。
2018年は4角3番手のファンタジストが勝ち、7番手のアウィルアウェイが2着に入りました。
前で粘れる馬だけでなく、終盤に速い脚を使える差し馬にも注目したいですね。

ミドルペースの傾向

ミドルペース

前半3F平均:34.7秒
後半3F平均:34.7秒
4コーナー4番手以内:5頭/9頭(55.6%)
4コーナー8番手以内:7頭/9頭(77.8%)

該当は2020年、2022年、2024年の3回です。
2020年は4角2番手のモントライゼが勝ち、11番手のロードマックスが2着に入りました。
位置取りだけでなく、最後まで脚を使えるかを見ておきたいところです。

ハイペースの傾向

ハイペース

前半3F平均:34.2秒
後半3F平均:34.9秒
4コーナー4番手以内:1頭/3頭(33.3%)
4コーナー8番手以内:3頭/3頭(100.0%)

該当は2023年の1回だけです。
コラソンビートは4角6番手から勝ち、2番手のオーキッドロマンスも3着に粘りました。
速い流れでも先行馬が残る例はありますが、1回の結果で有利不利は決められません。

8. 京王杯2歳ステークス2026のタイム・ラップ分析まとめ

過去10回の平均勝ち時計は1分21秒6で、前半3F35秒3、後半3F34秒2という後傾の流れが基本です。
1ハロン(200m)平均ラップでは残り600mから速くなる形が目立ち、直線でも脚を保てる馬が合いそうです。

勝ち馬10頭はすべて4角8番手以内で、脚質別では先行馬の複勝率が42.9%と高くなっています。
ただし2023年の速い流れや2025年の人気薄の追い込み好走もあるため、今年はペースと位置取りをセットで見て、直線で伸び続けられる馬を探したいと思います。