有馬記念2026タイムとラップを過去20年データから徹底分析
1. 有馬記念の過去20年のタイム分析
有馬記念の勝ち時計は、2分32秒前後がひとつの目安になります。
ただ、年によってタイムの差はかなり大きいんですよね。まずは速かった年と遅かった年を比べてみます。
| ポイント | タイム | 該当年・勝ち馬 |
|---|---|---|
| 平均勝ち時計 | 2分32.53秒 | — |
| 最速 | 2分30.0秒 | 2009年 ドリームジャーニー |
| 最遅 | 2分36.0秒 | 2011年 オルフェーヴル |
| 直近10年平均 | 2分32.25秒 | — |
最速だった2009年のドリームジャーニーは2分30秒0。対して2011年のオルフェーヴルは2分36秒0で勝っています。
その差は6秒もあるので、時計の速さだけで馬の能力を比べるのは難しいところです。
2026年も、持ち時計より「どんな流れでその時計を出したのか」を重視したいと思います。
2. 過去10年と20年のタイム・ラップ比較
直近のレースと少し前のレースでは、ペースに違いがあるのかも気になりますね。
前半と後半の数字を並べると、有馬記念らしい特徴が見えてきます。
| 比較項目 | 直近10年 | 過去20年 |
|---|---|---|
| 勝ち時計 | 2分32.25秒 | 2分32.53秒 |
| 前半1000m | 60.75秒 | 60.89秒 |
| 後半1000m | 60.11秒 | 59.88秒 |
| 前半3F | 36.20秒 | 36.16秒 |
| 後半3F | 36.15秒 | 35.83秒 |
前半1000mは直近10年が60.75秒、過去20年が60.89秒と大きく変わりません。
一方、後半1000mは過去20年の方が少し速くなっています。
2011年や2024年のように、前半がゆったり流れて後半に一気に速くなる年もありました。
ただし2019年のような厳しい流れもあるので、スローペースだけを想定するのは避けたいですね。
3. 有馬記念の過去20年の年度別ラップ
年ごとの前半1000mと後半1000mを比べると、レースの流れがわかりやすくなります。
先行馬が苦しくなる年もあれば、後半のスピード勝負になる年もありました。
年度別の勝ち馬と勝ち時計
| 年 | 馬場 | 勝ち馬 | 勝ち時計 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 良 | ミュージアムマイル | 2分31.5秒 |
| 2024 | 良 | レガレイラ | 2分31.8秒 |
| 2023 | 良 | ドウデュース | 2分30.9秒 |
| 2022 | 良 | イクイノックス | 2分32.4秒 |
| 2021 | 良 | エフフォーリア | 2分32.0秒 |
| 2020 | 良 | クロノジェネシス | 2分35.0秒 |
| 2019 | 良 | リスグラシュー | 2分30.5秒 |
| 2018 | 稍重 | ブラストワンピース | 2分32.2秒 |
| 2017 | 良 | キタサンブラック | 2分33.6秒 |
| 2016 | 良 | サトノダイヤモンド | 2分32.6秒 |
| 2015 | 良 | ゴールドアクター | 2分33.0秒 |
| 2014 | 良 | ジェンティルドンナ | 2分35.3秒 |
| 2013 | 良 | オルフェーヴル | 2分32.3秒 |
| 2012 | 良 | ゴールドシップ | 2分31.9秒 |
| 2011 | 良 | オルフェーヴル | 2分36.0秒 |
| 2010 | 良 | ヴィクトワールピサ | 2分32.6秒 |
| 2009 | 良 | ドリームジャーニー | 2分30.0秒 |
| 2008 | 良 | ダイワスカーレット | 2分31.5秒 |
| 2007 | 稍重 | マツリダゴッホ | 2分33.6秒 |
| 2006 | 良 | ディープインパクト | 2分31.9秒 |
年度別の前半・後半ラップ
| 年 | 前半1000m | 後半1000m | 上がり3F |
|---|---|---|---|
| 2025 | 60.3 | 60.5 | 35.6 |
| 2024 | 62.8 | 57.9 | 35.2 |
| 2023 | 60.3 | 60.1 | 35.9 |
| 2022 | 61.2 | 59.6 | 35.9 |
| 2021 | 59.4 | 61.5 | 36.7 |
| 2020 | 62.2 | 60.7 | 36.6 |
| 2019 | 58.4 | 61.6 | 37.6 |
| 2018 | 60.7 | 60.3 | 36.9 |
| 2017 | 61.4 | 59.5 | 35.2 |
| 2016 | 60.8 | 59.4 | 35.9 |
| 2015 | 62.5 | 58.9 | 35.0 |
| 2014 | 63.0 | 59.3 | 34.6 |
| 2013 | 60.7 | 60.8 | 36.7 |
| 2012 | 60.5 | 60.0 | 36.0 |
| 2011 | 63.6 | 57.9 | 34.0 |
| 2010 | 62.0 | 58.1 | 34.6 |
| 2009 | 58.4 | 60.6 | 36.0 |
| 2008 | 59.6 | 59.8 | 36.4 |
| 2007 | 60.5 | 60.7 | 36.4 |
| 2006 | 59.5 | 60.4 | 35.4 |
後半1000mの方が速かったのは12回、前半1000mの方が速かったのは8回です。
後半勝負がやや多いものの、毎年同じ展開にはなっていません。
2019年は前半58.4秒、後半61.6秒で、前の馬にも負担がかかる流れ。
反対に2024年は前半62.8秒、後半57.9秒と一気にペースアップしています。ここまで違うと、狙いたい馬のタイプも変わってきますね。
4. 過去20年の200m平均ラップを分析
ここが有馬記念の面白いところです。
スタートからずっと速いわけではなく、道中でいったん落ち着いてから、もう一度ペースが上がる場面が見えてきます。
馬場状態別の平均タイム
馬場別の勝ち時計・前半3F
| 馬場 | 回数 | 平均勝ち時計 | 前半3F |
|---|---|---|---|
| 良 | 18 | 2分32.49秒 | 36.21 |
| 稍重 | 2 | 2分32.90秒 | 35.75 |
| 重・不良 | 0 | — | — |
| 全体平均 | 20 | 2分32.53秒 | 36.16 |
馬場別の後半3F・1000m
| 馬場 | 後半3F | 前半1000m | 後半1000m |
|---|---|---|---|
| 良 | 35.74 | 60.92 | 59.81 |
| 稍重 | 36.65 | 60.60 | 60.50 |
| 重・不良 | — | — | — |
| 全体平均 | 35.83 | 60.89 | 59.88 |
良馬場は平均勝ち時計が2分32秒49で、後半1000mは前半より約1.1秒速くなっています。
一方、稍重の2レースは前後半1000mがほぼ同じで、後半3Fは良馬場より遅めでした。
ただ、稍重は2007年と2018年だけ。馬場の影響と展開の影響が重なるので、この差だけで道悪の得意不得意を決めるのは難しいと思います。
重・不良馬場のレースはなく、ここでは数字を出していません。
良・稍重・全体の200m平均ラップ
| 距離区間 | 良 | 稍重 | 全体平均 |
|---|---|---|---|
| 0〜100m | 6.91 | 6.85 | 6.90 |
| 100〜300m | 11.41 | 11.40 | 11.41 |
| 300〜500m | 11.93 | 11.50 | 11.88 |
| 500〜700m | 11.95 | 12.00 | 11.96 |
| 700〜900m | 12.25 | 12.30 | 12.26 |
| 900〜1100m | 12.96 | 13.10 | 12.97 |
| 1100〜1300m | 12.84 | 12.90 | 12.85 |
| 1300〜1500m | 12.44 | 12.35 | 12.43 |
| 1500〜1700m | 11.97 | 11.75 | 11.95 |
| 1700〜1900m | 12.10 | 12.10 | 12.10 |
| 1900〜2100m | 12.01 | 12.00 | 12.01 |
| 2100〜2300m | 11.58 | 11.95 | 11.62 |
| 2300〜2500m | 12.15 | 12.70 | 12.21 |
スタート直後のみ100mで、その後は200mごとの区間です。単位は秒。
良馬場のラップの特徴
良馬場では900〜1100mが12.96秒で、ひと息入る形が目立ちます。
そこから1500〜1700mで11.97秒、2100〜2300mでは11.58秒まで速くなっていました。
直線に向いてから一瞬だけ脚を使うというより、勝負どころから加速に付き合えるかが大事になりそうです。
稍重のラップの特徴
稍重では900〜1100mが13.10秒と緩む一方、2100〜2300mは11.95秒、最後の200mは12.70秒でした。
良馬場の最後の200mは12.15秒なので、ゴール前の数字には違いがあります。
とはいえ2レースだけの比較です。稍重だから必ず最後に失速する、という見方ではなく、当日の馬場とペースを合わせて考えたいですね。
全体平均から見える勝負どころ
全体平均では900〜1100mが12.97秒と最も緩く、2100〜2300mが11.62秒と速い区間です。
有馬記念は中盤の緩みから再加速する形が多く、長く脚を使える馬には注目したいと思います。
5. 勝ち馬の4コーナー位置と穴馬の特徴
ラップと一緒に見ておきたいのが、4コーナーの位置取りです。
勝ち馬20頭のうち15頭が4角5番手以内。やはり勝負どころで前にいる馬は気になりますね。
| 4角位置 | 着数 | 勝率 | 複率 |
|---|---|---|---|
| 1〜3番手 | 12-6-7-49 | 16.2% | 33.8% |
| 4〜5番手 | 3-5-3-41 | 5.8% | 21.2% |
| 6〜8番手 | 1-6-5-41 | 1.9% | 22.6% |
| 9番手以下 | 4-3-5-118 | 3.1% | 9.2% |
4角1〜3番手は複勝率33.8%ですが、9番手以下では9.2%に下がります。
もちろん、2006年のディープインパクトや2019年のリスグラシューのように、後ろから勝ち切る馬もいます。
6番人気以下の馬の4角位置
| 4角位置 | 着数 | 勝率 | 複率 |
|---|---|---|---|
| 1〜3番手 | 2-3-2-31 | 5.3% | 18.4% |
| 4〜5番手 | 0-3-1-30 | 0.0% | 11.8% |
| 6〜8番手 | 0-2-2-30 | 0.0% | 11.8% |
| 9番手以下 | 0-3-2-98 | 0.0% | 4.9% |
6番人気以下全体では2勝、2着11回、3着7回で、複勝率は9.5%です。
4角1〜3番手にいた人気薄は複勝率18.4%。穴馬を探すときも、前で踏ん張れるタイプを外せません。
2007年のマツリダゴッホは4角2番手、2015年のゴールドアクターは4角3番手でした。
人気がないから後方一気を狙う、という考え方にはこだわらなくてよさそうです。
6. 有馬記念2026の予想に生かすラップ適性
2026年の有馬記念で見たいのは、上がり3Fの速さだけではありません。
どのタイミングで脚を使い、最後までどれくらい粘れたかも重要です。
| チェックしたい能力 | 見ておきたいレース内容 |
|---|---|
| 緩急への対応 | 中盤が緩んだあと、急な加速に対応しているか |
| ロングスパート | 残り1000m付近から動いて、最後まで脚を使えているか |
| 4角の機動力 | 3〜4コーナーで位置を押し上げられるか |
| 速い流れへの対応 | 前半から厳しいペースでも崩れず走れているか |
たとえば、前走の上がり順位が目立たなくても、3コーナーあたりから長く脚を使っていた馬は見直したいところです。
反対に、直線だけの瞬発力で勝ってきた馬は、中山のコーナーで同じ脚を使えるか確認したいですね。
7. ペース別に見る有馬記念の好走傾向
有馬記念は、前半の速さが変わるだけでレースの表情もかなり変わります。
スロー・ミドル・ハイの3つに分けると、3着以内に来た馬の位置取りにも違いが見えてきます。
ペース別の前半3F
| ペース | 回数 | 前半3F平均 |
|---|---|---|
| スロー | 5 | 37.26 |
| ミドル | 11 | 35.98 |
| ハイ | 2 | 34.85 |
3着以内馬の4角位置
| ペース | 4角4番手以内 | 割合 |
|---|---|---|
| スロー | 7/15頭 | 46.7% |
| ミドル | 18/33頭 | 54.5% |
| ハイ | 1/6頭 | 16.7% |
良馬場の前半3Fを基準に分類しています。「4角4番手以内の割合」は3着以内馬に占める割合で、複勝率ではありません。
スローペースで狙いたい馬
スロー 前半3F 36.8秒以上
注目したい馬:後半の加速に対応できる好位差し・ロングスパート型
実例:2024年 有馬記念(前半3F 37.6秒/後半3F 35.2秒)
3着以内の位置取り:1着 レガレイラ(4角3番手)/2着 シャフリヤール(4角5番手)/3着 ダノンデサイル(4角1番手)
2024年は序盤が落ち着き、後半に大きくペースアップしました。レガレイラは4角3番手から勝利。スローでも前にいるだけではなく、最後の加速に対応できるかを見たいですね。
ミドルペースで狙いたい馬
ミドル 前半3F 35.6〜36.7秒
注目したい馬:先行力と持続力のバランスが取れた馬
実例:2023年 有馬記念(前半3F 36.2秒/後半3F 35.9秒)
3着以内の位置取り:1着 ドウデュース(4角3番手)/2着 スターズオンアース(4角2番手)/3着 タイトルホルダー(4角1番手)
2023年はドウデュースが4角3番手から勝利しました。2着スターズオンアースは2番手、3着タイトルホルダーは1番手。位置取りだけでなく、加速するタイミングも大切になります。
ハイペースで狙いたい馬
ハイ 前半3F 35.5秒以下
注目したい馬:前の馬が苦しくなったときに伸びる差し馬
実例:2019年 有馬記念(前半3F 35.1秒/後半3F 37.6秒)
3着以内の位置取り:1着 リスグラシュー(4角9番手)/2着 サートゥルナーリア(4角7番手)/3着 ワールドプレミア(4角16番手)
2019年はリスグラシューが4角9番手から差し切りました。2着サートゥルナーリアは7番手、3着ワールドプレミアは16番手。序盤が速いときは差し馬の出番もあります。
ペース次第で、前が残ることもあれば後方から差し切ることもあります。
2026年は逃げ・先行馬の顔ぶれを見て、どのタイプの流れになるかを考えたいですね。
8. 有馬記念2026のタイム・ラップ分析まとめ
有馬記念はスタミナだけではなく、中盤で息を入れてからもう一度速い脚を使う能力も問われます。
良馬場では900〜1100mで緩みやすく、後半に再加速するラップが目立っていました。
- 勝ち時計の目安は2分32秒前後。ただしペースによる差が大きい。
- 良馬場は中盤で緩み、後半に速くなる流れが目立つ。
- 勝ち馬20頭のうち15頭は4角5番手以内。
- 速い流れなら差し馬にもチャンスがある。
- 穴馬探しでは、早めに動ける機動力と長く脚を使う能力を重視したい。
個人的には、上がり3Fが速いだけの馬よりも、コーナーから長く脚を使える馬が気になります。
もちろん2026年の出走馬によってペースは変わるので、枠順と脚質が見えたところで最後の判断をしたいと思います。