複勝馬券講座

複勝のメリット・デメリット|向いている人と向かない人


複勝にはいろいろなメリットがありますが、まず挙げたいのは、1着でなくても的中するという当たりやすさです。

また、1頭の馬をじっくり予想しながら楽しめるのも魅力だと思います。

ただ、当たりやすい反面、配当は低くなりやすく、せっかく的中しても収支がマイナスになることがあります。

この記事では、複勝のメリットとデメリットを比較しながら、どんな人に向いているのか、向いていないのかを分かりやすく紹介します。

複勝のメリットとデメリットを先に比較

複勝は、選んだ1頭の馬が決められた着順までに入れば的中する馬券です。

JRAでは8頭以上なら3着以内、5~7頭なら2着以内が的中となり、4頭以下のレースでは発売されません。

仕組みはシンプルで分かりやすいですし、1頭の馬をじっくり予想できるのも良いところだと思います。

ただ、当たりやすいからといって、良いことばかりではないんですよね。

まずは、複勝のメリットとデメリットを比べながら、それぞれの特徴を見ていきたいと思います。

メリット デメリット
単勝よりも的中する着順の範囲が広い 単勝などと比べて配当は低くなりやすい
選ぶ馬が1頭なので予想を整理しやすい オッズが低いほど高い的中率が必要になる
少額から購入できる 複数の馬を買うとトリガミになりやすい
2着や3着でも的中になる 的中回数が多くても収支がプラスとは限らない

複勝は当てる楽しさを味わいやすい反面、利益を残そうとすると、どの馬を買うかだけでなく、どのレースを選ぶかも大切になってきます。

「当たりやすい=勝ちやすい」ではない。

この点は、複勝を買ううえで覚えておきたいところです。

複勝の4つのメリット

複勝のよさは、単純に「当たりやすい」だけではないと思います。

選ぶ馬が1頭なので予想を組み立てやすく、レースが終わったあとに「なぜこの馬を選んだのか」を振り返りやすいのも特徴です。

個人的には、予想をする時と、この振り返りの時間が好きです。

これをすることで、頭の中の整理が出来ますし、ネットやAIに頼りっきりにならずに、自分の記憶で予想ができる楽しみもありますからね。

それでは、複勝を買う上で、私が感じやすい4つのメリットを見ていきます。

1着を当てなくても的中する

単勝は、選んだ馬が1着にならなければ的中しません。それに対して複勝は、通常であれば3着以内に入れば的中します。

たとえば、最後の直線で別の馬に抜かれて2着になった場合、単勝なら外れですが、複勝なら的中です。

「勝てるかどうかは分からないけど、2着、3着以内には残れそうだな」と思える馬を探すのも、複勝予想の面白いところだと思います。

1着だけを当てる必要がないので、競馬を覚えはじめの方でも取り組みやすい馬券ではないでしょうか。

ただし、出走馬が5~7頭の場合は2着までが的中です。複勝はいつでも3着まで、というわけではないので、この点は購入前に確認しておきたいところです。

選ぶ馬が1頭なので予想を整理しやすい

馬連やワイドでは2頭、3連複や3連単では3頭の組み合わせを考えます。

複勝なら基本的に選ぶのは1頭です。

そのため、「どの馬なら大きく崩れにくそうか」という部分に集中しやすくなります。

近走の成績や同じクラスでの実績、距離、コース、脚質などを見ながら、1頭ずつ比較していく形ですね。

予想が外れたときも、「距離を重視しすぎたかな」「展開を読み違えたかもしれない」と振り返りやすくなります。

個人的には、競馬を始めたばかりの方ほど、このシンプルさは大きなメリットだと思っています。

いきなり多点買いが出来る馬券種にいくより、まずは「なぜこの馬を選んだのか」を自分なりに考える。

考えるのは、1頭ですから、その練習にもなります。

さらにわかってくると、騎手のゴーサインのタイミングや、

騎手の位置取りの変化など、騎手の動向もわかりやすくなってきますので、

競馬そのものがより楽しくなってきますよ。

少ない金額から試しやすい

JRAの馬券は100円単位で購入でき、複勝も100円から買えます。

最初から大きな金額を使う必要がないので、

競馬に慣れていない方でも試しやすいと思います。

もちろん、「100円だから負けてもいい」という話ではありません。

あらかじめ1レースで使う金額を決めておいたり、

購入額と払戻金を記録したりすることは大切です。

それでも、予想の仕方や馬券の買い方を覚える段階で、

金額を抑えながら楽しめるのは複勝の良さではないでしょうか。

1頭を応援しながらレースを見やすい

複勝は、買った1頭が上位に残れるかを見る馬券です。

たとえ1着争いから少し離れていても、2着や3着を争っていれば最後まで楽しめます。

買い目をたくさん持っていると、「どの組み合わせがまだ残っているんだろう」

と分からなくなることってあるんですけど、

複勝1点なら見る馬は1頭だけです。

その馬がどの位置を走っているのか、直線でどこから伸びてくるのか。

そういったところにも自然と目が向きやすくなります。

競馬の流れや位置取りを覚えていきたい方にも、入りやすい馬券だと思います。

複勝の4つのデメリット

複勝は比較的当たりやすい馬券ですが、もちろん良いところばかりではありません。

特に気をつけたいのが、「よく当たっているのに、お金は増えていない」というケースです。

ここからは、複勝を買う前に知っておきたいデメリットも見ていきます。

配当が低くなりやすい

複勝は的中する馬が複数いるため、1着だけを当てる単勝と比べると、

配当は低くなりやすい傾向があります。

人気馬の複勝では、100円買っても払戻金が少し増えるだけということもあります。

たとえば、100円が110円になる複勝を3回当てたとします。

3回の利益は合計30円です。

その次のレースで100円を外してしまえば、

4レースを通した収支はマイナス70円になります。

「的中率75%で、4回に3回も当たったのに負けている」

ということが普通に起こるわけですね。

複勝は当たりやすい反面、1回の的中で得られる利益は小さくなりやすい。

このあたりは覚えておいてほしいところです。

低いオッズばかりでは利益を残しにくい

人気馬の複勝を買えば当たりやすそうに感じますが、

オッズが低ければ、それだけ高い的中率が必要になります。

何度か続けて当たっていても、1回や2回の着外で、

それまでの利益がなくなってしまうこともあります。

ここで少し意識したいのが、

「当たりそうな馬」と「実際に買いたい馬」は、必ずしも同じではないということです。

かなり好走しそうに見えても、払戻しがあまりに低ければ、

無理に買わなくてもいいかもしれません。

的中することだけを考えていると、このあたりは見落としやすいところだと思います。

複数頭を買うとトリガミになりやすい

「この馬も気になるし、あの馬も残したい」と考えて、

同じレースで複勝を2頭、3頭と買うこともできます。

ただ、買う頭数が増えれば、その分だけ購入金額も増えます。

たとえば3頭の複勝を100円ずつ、合計300円購入したとします。

そのうち1頭が的中して、払戻金が180円だった場合、馬券自体は当たりです。

ただ、収支を見ると120円のマイナスになります。

いわゆるトリガミですね。

※トリガミとは、馬券が的中しているのに、払戻金が購入金額より少なくなってしまうことです。

複数頭買いが悪いわけではないんですけど、

「当たったかどうか」だけではなく、「いくら使って、いくら戻ってきたのか」まで見ておきたいところです。

大きな払戻しを狙うには少し物足りない

少ない金額から、一度に大きな払戻しを狙いたい方にとっては、

複勝は少し物足りなく感じるかもしれません。

もちろん、人気薄の馬が好走して高い配当になることもあります。

ただ、そればかりを狙って人気薄を買い続けると、

今度は複勝の「当たりやすさ」という良さが薄れてしまいます。

複勝は、大きな一発を狙うというより、

「この馬なら上位に残れそう」という1頭をじっくり探す楽しみのほうが合っていると思います。

複勝が向いている人

複勝は初心者向けの馬券として紹介されることが多いですが、初心者なら誰にでも合うとは限りません。

どちらかというと、次のような方は複勝を楽しみやすいと思います。

複勝が向いている人
  • 1頭の馬をじっくり予想したい人
  • 一度の高配当より、安定した予想を楽しみたい人
  • 購入額と払戻金をきちんと記録できる人
  • 自信のないレースを見送れる人
  • 2着以内に残れそうな馬を探したい人

このサイトでは、複勝が3着まで的中するレースでも、「なんとか3着に入れそうな馬」より、

展開が多少変わっても2着以内に残れそうな馬を重視しています。

3着まで当たるからこそ、予想するときは少し厳しく見ておく。

そんな考え方です。

また、複勝だからといって、すべてのレースを買う必要もありません。

私なら、最後まで1頭に決めきれないレースは、無理に2頭へ広げるより見送ることが多いです。

次のレースを待つのも、複勝の楽しみ方のひとつだと思っています。

複勝が向いていない人

反対に、複勝の特徴が少し合わない人もいます。

特に、次のような楽しみ方を求めている場合は、ほかの馬券のほうが合うかもしれません。

複勝に向いていない人
  • 一度の的中で大きな払戻しを狙いたい人
  • 人気馬なら安心だと思って買ってしまう人
  • 外れたあとに購入金額を増やしたくなる人
  • 毎レース馬券を買いたい人
  • 的中した回数だけで勝ち負けを判断する人

複勝は当たる回数が増えやすいぶん、「もう少し金額を増やせば、もっと利益が出るかも」と感じることがあります。

ただ、購入金額を増やしたからといって、その馬が好走しやすくなるわけではありません。

外れたあとに金額を上げて取り返そうとすると、かえって負担が大きくなることもあります。

また、「せっかく競馬をするなら毎レース買いたい」という方にとっては、

見送りの多い複勝1点買いは少し退屈かもしれません。

このあたりは、どちらが正しいというより、競馬をどう楽しみたいかの違いだと思います。

複勝を買う前に確認したい3つのこと

「自分には複勝が合っているかも」と感じたら、実際に買う前に3つだけ確認してみてください。

それほど難しいことではありません。

なぜその馬を選んだのか説明できるか
「人気だから」だけではなく、近走の内容や距離、コースなど、自分なりに理由があるかを確認します。
このオッズでも買いたいと思えるか
当たりそうかだけではなく、外れたときの損失に対して払戻しが見合っているかも少し考えてみます。
見送る選択肢を持てているか
どうしても1頭に決められないなら、そのレースは買わないという選択もあります。

 

こちらの質問もよく頂くので紹介します。

複勝なら1番人気の馬を買い続ければ安全ですか?

1番人気でも着外になることはあります。

しかも、人気馬ほど複勝オッズが低くなることも多いため、

一度外しただけで、それまでの利益がなくなってしまう場合もあります。

人気は参考になりますが、

それだけで買う馬を決めるのは少し違うかなと思います。

まとめ

複勝は、単勝よりも的中する着順の範囲が広く、1頭に絞って予想できるのが大きな特徴です。

100円から購入できるので、競馬を始めたばかりの方でも試しやすい馬券だと思います。

ただ、当たりやすいからといって、そのまま利益につながるわけではありません。

配当が低ければ、何度当てても収支が増えないこともありますし、

複数頭を買えばトリガミになる場合もあります。

複勝を買うなら、まずは1頭をじっくり選んで、迷うレースでは見送る。

そのくらいの付き合い方から始めてみるのが、ちょうどいいのではないでしょうか。