複勝1.5倍は買い?必要な的中率と回収率・損益分岐点を解説
複勝オッズが1.5倍の馬を見つけると、「この馬なら3着以内に来そうだし、買ってみようかな」と思うことがありますよね。
100円が150円になるなら悪くなさそうですが、実はここに少し気をつけたいところがあります。
複勝は当たる回数が多くても、配当が低いと収支がマイナスになることがあるんです。
そこで今回は、複勝1.5倍で必要な的中率や100回買った場合の収支を計算しながら、「買うか、見送るか」を一緒に考えていきます。
複勝1.5倍は買い?まずは払戻金を確認
複勝1.5倍というのは、確定した配当がその倍率なら、100円買って的中したときに150円が戻るという意味です。
利益は50円で、購入した100円とは別に150円がもらえるわけではありません。
例えば、毎回100円ずつ3回買い、2回的中したとします。
的中した2回がどちらも1.5倍なら、払戻金は150円×2回で300円です。
購入金額も300円なので、収支はちょうど0円になります。
「3回中2回も当てたのに、利益なし?」と感じますよね。
でも、低めの複勝オッズではこういうことが起こります。
当たりそうな馬を選ぶことと、その配当で買う価値があることは別なんです。
複勝1.5倍の損益分岐点は的中率66.7%
ここで大切なのが、損益分岐点です。
これは、払戻金と購入金額がほぼ同じになる境目のことで、複勝1.5倍なら的中率約66.7%になります。
計算は「1÷1.5×100=約66.7%」です。
毎回同じ金額を買い、的中時の配当がすべて1.5倍という条件なら、的中率がこれを超えると計算上はプラスになります。
つまり、3回に2回当ててようやく収支が釣り合う計算ですね。
ただし、66.7%は「その馬が実際に当たる確率」ではなく、配当から逆算した必要的中率です。
ここは混同しないようにしたいところです。
複勝オッズ別に必要な的中率を比較
オッズが少し変わるだけでも、必要な的中率には大きな差が出ます。
払戻倍率が毎回一定と仮定して、表で比べてみましょう。
| 複勝オッズ | 損益分岐点の的中率 |
|---|---|
| 1.1倍 | 約90.9% |
| 1.2倍 | 約83.3% |
| 1.3倍 | 約76.9% |
| 1.5倍 | 約66.7% |
| 1.8倍 | 約55.6% |
| 2.0倍 | 50.0% |
1.2倍だと約83.3%も必要なので、かなり高いハードルですね。
一方、2.0倍なら半分当てれば収支が釣り合います。
もちろん、オッズが高くなるほど簡単に当たるという話ではありません。
複勝1.5倍を100回買った場合の回収率と収支
今度は、実際の馬券収支に近い形で考えてみます。
100円ずつ100回買えば、購入金額は合計10,000円です。
的中したときの払戻しが毎回150円だったとすると、結果は次のようになります。
| 的中回数 | 払戻金 | 回収率 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 60回 | 9,000円 | 90.0% | −1,000円 |
| 65回 | 9,750円 | 97.5% | −250円 |
| 67回 | 10,050円 | 100.5% | +50円 |
| 70回 | 10,500円 | 105.0% | +500円 |
| 75回 | 11,250円 | 112.5% | +1,250円 |
100回中65回当てたら、かなり的中している感覚になりますよね。
それでも、1.5倍で買い続けた場合は250円のマイナスです。
67回でようやく50円のプラス、70回なら500円のプラスになります。
ここで見ておきたいのは、的中率だけでなく回収率も記録することです。
回収率は「払戻金の合計÷購入金額の合計×100」で計算できます。
複勝を何回当てたかだけでなく、いくら使っていくら戻ったかまで確認したいですね。
なお、この表はすべて1.5倍で的中したと仮定した計算例です。
実際の複勝配当はレースごとに変わるため、過去の成績を振り返るときは確定払戻金で集計します。
複勝オッズが「1.2~1.8倍」と表示される理由
出馬表で複勝オッズを見ると、「1.2~1.8倍」のように幅がありますよね。
これは、どの馬が一緒に複勝の払戻対象に入るかなどによって、最終的な配当が変わるためです。
発売中に表示される数字は、確定した払戻金ではありません。
例えば500円買い、確定配当が1.2倍なら払戻金は600円です。
同じ500円でも1.8倍なら900円なので、利益には300円の差が出ます。
同じ馬を当てても、配当次第で結果が変わるわけですね。
私は複勝を買うとき、表示されたオッズの上限だけで判断しないようにしたいです。
下限に近い配当で確定しても納得できるかを考えると、買うべきか見送りたいかが少し整理しやすくなります。
複勝1.5倍を買う前に確認したい3つのポイント
前走の着順だけでなく、着差と相手関係を見る
複勝で狙うなら、今回も馬券圏内に入れるだけの内容を見せているかが気になりますね。
前走1着でも、今回は相手が強くなって同じように走れない可能性があります。
逆に前走5着でも、勝ち馬と僅差だったなら見直す余地があります。
着順だけを見て「この馬は堅い」と決めるのは、少し早いと思います。
前走のクラスや着差、レース内容まで比べたうえで、今回も好走できる理由を探したいところです。
今回の距離・コース・展開が合うか考える
実績のある馬でも、条件が変われば結果は変わります。
初めての距離だったり、得意な位置取りができなさそうだったりすると、人気ほど信頼できないこともあります。
例えば、先行して好走してきた馬の周りに同じ脚質の馬が多いなら、今回は序盤から忙しくなるかもしれません。
逆に、自分の得意な形で運べそうなら、その点は評価したいですね。
「当たりそう」と「この配当で買いたい」を分ける
最後は、やっぱり配当とのバランスです。
3着以内に来る可能性が高そうでも、複勝1.5倍の条件で必要になる的中率は約66.7%です。
その水準を十分に上回ると考えられる材料があるか、いったん確認したいですね。
もちろん、実際の好走確率を正確に出すのは簡単ではありません。
それでも「来そうだから買う」で終わらず、「この配当なら納得して買えるか」まで考えることが大切だと思います。
人気馬の複勝でも見送りたいケース
人気馬を見ると、つい安心して買いたくなりますよね。
ただ、人気があることと、今回の条件で好走できることは別です。
次のような不安が重なる場合は、一度立ち止まって考えたいところです。
- 初めての距離やコースで適性が読みにくい
- 前走より相手関係がかなり強くなる
- 似た脚質の馬が多く、展開に不安がある
- 複勝オッズの下限が低く、配当面の魅力が薄い
- 買いたい理由が「人気だから」だけになっている
もちろん、不安がある馬が必ず負けるわけではありません。
ただ、買う根拠より心配な点のほうが多いなら、そのレースは見送ってもいいと思います。
馬券は毎レース買わなくても楽しめますからね。
複勝1.5倍についてよくある質問
複勝1.5倍を500円買ったら、いくら戻る?
確定配当が1.5倍なら、500円×1.5で払戻金は750円です。
購入金額の500円を差し引いた利益は250円になります。
複勝1.5倍は何回当てればプラスになる?
毎回同じ金額を買い、当たったときの払戻しもすべて1.5倍なら、必要な的中率は約66.7%です。
100回買う場合は66回的中だとマイナスで、67回的中からプラスになります。
複勝なら3着以内に入れば必ず当たる?
JRAの複勝は、発売開始時の出走予定馬が8頭以上なら3着まで、5~7頭なら2着までが払戻対象です。
4頭以下では複勝が発売されません。
詳しいルールは複勝とは?初心者向けに仕組み・ルールをわかりやすく解説でも紹介しています。
まとめ|複勝1.5倍は的中率と配当の両方で考えたい
複勝1.5倍は、100円買って的中したときに150円が戻る配当です。
ただし、毎回この倍率で買うなら、収支をプラスにするには約66.7%を超える的中率が必要になります。
「当たりそう」という印象だけでは、少し心もとないですね。
だからこそ、前走内容や相手関係、コース適性、展開を確認したうえで、その配当に納得できるかを考えたいです。
迷ったときは無理に買わず、見送るのも立派な判断だと思います。
馬の選び方をもう少し知りたい方は、競馬予想の軸馬の決め方も参考にしてみてください。
※記事内の的中率・回収率・収支は、確定配当を一定と仮定した計算例です。
実際の的中率や利益を保証するものではありません。
複勝の発売条件はJRA公式「馬券のルール」をご確認ください。